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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2017年11月30日

背景には画家の希望によってリュクサンブール公園の一角が描かれている

画面中央では、太陽神アポロンに付き従う諸芸術を司る9人の女神ミューズ(ムーサ)の中から、喜びや叙事詩を司るとされているエウテルペ(又は恋愛詩を司るエラート)に扮したローランサンが、詩人(本作ではアポリネール)に霊感を与えるという、古典的主題に即した場面が展開されており、背景には画家の希望によってリュクサンブール公園の一角が描かれている。

これら主題(人物)と背景の密接な関係性は、画家が自画像として制作した『風景の中の自画像(私自身、肖像=風景)』でも示された、風景(背景)と肖像の一体性に他ならない。また人物やカーネーション、木々など構成要素の描写でも、伝統的な写実的表現を大きく逸脱した、対象の真実性に迫る独自の表現が用いられており、観る者を画家独特の世界観へと惹き込む。

  


Posted by カリンちゃん at 16:09

2017年11月20日

親切過ぎる!

韓国のインターネット掲示板にこのほど、福岡を旅行で訪れた韓国人が驚いた体験をつづったスレッドが掲載され、話題となっている。

スレッド主は福岡旅行で印象的だったこととして「人が親切過ぎること」を挙げている。

スレッド主はまず、うなぎ丼を食べるために入った飲食店で、膝をついて丁寧に注文を取る店員の姿に驚いたという。さらにバスの中で空席の前に立っていた時、1人の女性が「いいですか?」と尋ねてきたため「もちろんです」と答えたところ、女性は3回もお礼の言葉を述べたという。これについてスレッド主は「きっと韓国人だったらそのまま座るだろう」と落胆した様子でつづった上で、「帰国してから日本語の勉強を始めたよ」との言葉で日本を再訪する考えを伝えている。

このスレッドを見た他の韓国ネットユーザーからは「日本はどこの店に入っても店員がとても親切」「日本にはちゃんと“人間”が住んでいるから」「日本は物価が少し高いけど、治安、衛生面、食べ物、人の親切さでカバーできる」「韓国の親切度を20%とすると、日本の親切度は90%!」などスレッド主に共感するコメントが多数寄せられている。中には「来世はカナダか日本に生まれたい」と願うユーザーも。

また、「日本人は自分たちが親切であることに気付いていないところがいい」「不思議なことに韓国人は日本人を親切だと言い、日本人は韓国人を親切だと言う」などの意見もあった。

一方で「日本はカード払いできるところが少ない。いちいち現金を用意するのが面倒くさい」「英語を話せる店員が増えてくれたら助かる」など日本の短所に言及する声も見られた。  


Posted by カリンちゃん at 16:56

2017年09月21日

王制(旧体制)の影響や痕跡が強く残るポール=マルリの街の歴史を刻む記録画的な作品としての側面もある

 どんな日常にもある不安的要因として、予期しない出来事(本作では洪水)や外的要素によって、平穏な日常が破壊的に侵食され、変容してしまう姿を描いた本作であるものの、波立つ水面の筆触を感じさせる描写や、厚い雲間から射し込む陽光によって微妙に変化する色彩の自然的な表現は、観る者に強い印象を与えるだけでなく、王制(旧体制)の影響や痕跡が強く残るポール=マルリの街の歴史を刻む記録画的な作品としての側面もある。

 なお本作以外にポール=マルリの洪水を描いた作品では、本作の左斜めから見た視点で描かれる作品『ポール=マルリの洪水と小船(オルセー美術館所蔵)』や、本作とほぼ同様の視点・構図の作品『ポール=マルリの洪水時の波止場(ルーアン美術館所蔵)』、本作と逆の視点から上流方向を描いた作品『ポール=マルリの洪水(フィッツウィリアム美術館所蔵)』などが知られている。

  


Posted by カリンちゃん at 16:30

2017年09月11日

豊潤な官能性を感じさせる裸婦の身体

 横たわる裸婦のやや澄ました表情。本作は画家がそれまでに幾多も手がけてきた≪横たわる裸婦≫を画題とした作品で、1903年頃からルノワールはクッションを背にした横たわる裸婦の連作をしており、本作はその中の最も完成度の高い作品として広く知られている。

 豊潤な官能性を感じさせる裸婦の身体。輝きを帯びた色彩と豊潤な官能性の表現が圧巻である本作の豊満な裸婦の身体からはルノワール作品特有の肉体的女性美が強く感じられ、画家の裸婦に対する強い執着を見出すことができる。

 自然体に組まれた裸婦の脚。横長の画面の中央へ配された僅かな白布を股に挟みながら横たわる裸婦は、緊張の色をまるで感じさせない非常に自然体な姿態で描かれており、観る者に柔らかな安心感を与えている。  


Posted by カリンちゃん at 12:08

2017年08月31日

知識を詰め込むだけじゃない!

 中国では教育といえば「知識を詰め込むこと」を意味し、子どもに道徳や自立を教えることについては教育として捉えられていないように見える。それゆえ、日本では子どもたちに知識以外についても学ぶ機会を与えていることが中国人にとっては驚きに値するようだ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の教育は中国人にとって「背筋が凍る」ような内容であると伝え、日本人にとってごく当たり前の教育も、中国人にとっては震撼すべき内容であると報じている。

 記事は、日本のどこでも見られる一般的な小学校の教室の写真を掲載しつつ、生徒たちによる習字や絵などが教室に展示されていることを指摘。日本では教科書の知識だけを詰め込むのではなく、子どもたちが持つ無限の可能性を考慮した幅広い教育が行われていると紹介した。

 また、国語の授業では「俳句」など、現代において一見役に立たないようなことも教えていることを挙げ、日本がいかに伝統文化を重視しているかの現れであると指摘。さらに日本では家庭科の授業もあり、子どもたちが自分で料理ができるよう、包丁の使い方や煮炊きの方法などまで教えると指摘。当然、子どもたちは下ごしらえから実際の調理、そして後片付けまで自分たちで行うのだと紹介した。

 記事は指摘していないが、日本の学校では日本人としての道徳を教える授業や、体育の授業もある。中国では体育の授業は存在するものの、簡単な運動をするにとどまっている。中国ではスポーツは能力のある、選抜された子どもたちがするものであり、中国の学校では部活動も存在しないのが一般的だ。つまり、中国の学校は知識偏重型であるのに対し、日本の学校は子どもたちが持つ可能性を考慮しつつ、社会人として生きていくための広範な知識を教えていると言えるだろう。  


Posted by カリンちゃん at 14:31

2017年08月21日

青衣の女(パリ女)


 印象派の巨匠ピエール=オーギュスト・ルノワールを代表する人物画作品のひとつ『青衣の女』。1874年に開催された第1回印象派展への出品作である本作に描かれるのは、ルノワールと親しくしていたオデオン座の舞台女優≪アンリエット・アンリオ≫である。

 画面のほぼ中心に描かれるアンリエット・アンリオはやや斜めに身体を傾けているものの、その顔は真正面を向き観る者と視線を交わらせている。本作の最も魅力的な部分のひとつであるアンリオの表情は、うっすらと笑みを浮かべているように柔らかく幸福感に溢れており、観る者を魅了する大きな瞳と愛くるしい口元など彼女の特徴を的確に掴んでいる。

 また本作の名称ともなっている鮮やかで気品漂う青色の衣服(ドレス)の、当時の流行に沿ったシルエットの優雅な曲線と軽々とした薄布の表現は秀逸の出来栄えを示している。  


Posted by カリンちゃん at 17:45

2017年08月10日

同様の構図で描かれた作品が日本のMOA美術館などに所蔵されている


 本作に描かれるポプラ並木はエプト川に沿うよう緩やかなS字曲線を描いており、画面内に心地よいリズムを刻んでいるほか、エプト川に反射するポプラ並木の輝くような表現や色彩の使用は特筆に値する出来栄えである。

 このポプラ並木は河道の堤防としての役割も果たしていたが、本来は材木用として植えられた樹木で、本作が制作された1891年に議会で伐採計画が可決されると、モネは作品群を描き終えるためにポプラの木を落札し保有者となっていた材木商に落札金額の差額分を支払い、並木の共同保有者となることで伐採を延期させた。

 なお同様の構図で描かれた作品が日本のMOA美術館などに所蔵されている。  


Posted by カリンちゃん at 11:50

2017年07月10日

ミッドウェー海戦の分析を進める中国

 その75年前と比べて、今の米海軍は相対的に弱体化しているとホームズ氏は見ている。現在の保有艦艇数は275隻だが、これは「世界を覆うには余力が足りない」という。海軍は必要艦艇数を355隻、トランプ政権は350隻、一部の米シンクタンクは414隻という数字を挙げている。米議会は「355」が実現するのは早くて2035年としているが、ホームズ氏は「今年の軍事予算も横ばいで、造船の現場ではほとんど何も起きていない」と懸念する。

 そうした米側の状況を横目に、中国側は今、ミッドウェー海戦の研究に余念がないようだ。ゴールドシュタイン氏は、特に中国の海洋誌に掲載された『ミッドウェー島への道』という中国のアナリストによる研究論文に注目する。同氏によれば、それは「戦術やテクノロジー、あるいはヒロイズムといったものではなく、1942年春に日本の指導部が取った選択を冷静に詳細に分析している」という。その論文の中で最も興味深いのは、「いったん始めた戦争を終わらせるのは非常に難しい」という見解が示されていることだ。ミッドウェー海戦前夜に日本が目指していた最終的なゴールは、「勝利」ではなく、いかにアメリカを停戦交渉のテーブルにつかせるかという「戦争を終わらせること」だったと、『ミッドウェー島への道』は分析しているという。

 ゴールドシュタイン氏は「さらに一歩踏み込めば、アメリカ人は一度怒ったり、恐怖に陥ったりすれば、勝利するまで犠牲と責任を負うことを厭わないということだ。中国の戦略家たちが、それに気づくことに期待したい」と書く。また、ミッドウェー研究から、中国側は「日本は緒戦で得たハワイでの成果の拡大と利益の構築に集中すべきだった」という結論に至るのではないかと同氏は指摘。そして、もし核の時代の今、“第2の真珠湾攻撃”が起きれば、世界は「急速に終末に導かれる」と警告している。  


Posted by カリンちゃん at 11:29Comments(0)

2017年06月10日

オペラ座の稽古場

 印象主義時代の大画家エドガー・ドガが踊り子を描いた作品の代表的作例のひとつ『オペラ座の稽古場』。『ル・ペルティエ街のオペラ座のバレエ教室』、又は『踊りの審査』とも呼称される本作は、エドガー・ドガが1860年代後半から19世紀末まで精力的に手がけた画題『踊り子』らを描いた作品の中の一点で、おそらく1873年、一時的に滞在していたアメリカへの渡航前に制作されたと考えられている。

 本作はバレエ教師(杖を床に突いた白い衣服の男)と、その隣の椅子に座るヴァイオリン奏者の前で踊り(又は振り付け)の練習を見せようとする踊り子の姿を描いた作品であるが、画面左部分に描かれる踊り子の演習直前の緊張感と、その周囲で彼女の演技に注目しながらも、それぞれ己の演習に備え(身体を)調整している姿の(ある種の)対比的かつ自然主義的な表現は、本場面となったル・ペルティエ街のオペラ座のバレエ教室で、このような情景が繰り広げられていたのだろうと推測するのが容易なほど秀逸の出来栄えである。


  


Posted by カリンちゃん at 11:41Comments(0)

2017年05月10日

赤い頭巾、モネ夫人の肖像(窓に立つカミーユ・モネ)


印象派最大の巨匠のひとりクロード・モネが手がけた意味深な肖像画作品『赤い頭巾、モネ夫人の肖像(窓に立つカミーユ・モネ)』。印象派の名称の由来ともなったモネ随一の代表作『印象 -日の出-』を手がけた翌年(1873年)に制作された本作は、1870年に結婚した画家の1番目の妻カミーユ・ドンシューをモデルに、窓辺に立つ女性の姿を描いた作品である。

本作に描かれる妻カミーユは厚手のコートと傘を差しながら雪の降りしきる寒々しい屋外に立ち、ふと後ろを振り返るような仕草を見せている。薄く透けるレース地のカーテンこそ下方へ緩やかに向かうように開かれているものの、カミーユの手前に描かれる大きな窓は閉められており、屋内と屋外の明確な空間的区別が施されている。  


Posted by カリンちゃん at 12:41Comments(0)