2017年05月10日

赤い頭巾、モネ夫人の肖像(窓に立つカミーユ・モネ)

赤い頭巾、モネ夫人の肖像(窓に立つカミーユ・モネ)
印象派最大の巨匠のひとりクロード・モネが手がけた意味深な肖像画作品『赤い頭巾、モネ夫人の肖像(窓に立つカミーユ・モネ)』。印象派の名称の由来ともなったモネ随一の代表作『印象 -日の出-』を手がけた翌年(1873年)に制作された本作は、1870年に結婚した画家の1番目の妻カミーユ・ドンシューをモデルに、窓辺に立つ女性の姿を描いた作品である。

本作に描かれる妻カミーユは厚手のコートと傘を差しながら雪の降りしきる寒々しい屋外に立ち、ふと後ろを振り返るような仕草を見せている。薄く透けるレース地のカーテンこそ下方へ緩やかに向かうように開かれているものの、カミーユの手前に描かれる大きな窓は閉められており、屋内と屋外の明確な空間的区別が施されている。



Posted by カリンちゃん at 12:41│Comments(0)
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